9.2 放射線法
この方法は例えば図1.40のような円錐台に用いられるもので、円錐や角錐のようなものに対して完全な展開が得られる。この場合も先の平行線法と同じく平面図の円周上を適当に区分して、その位置から中心点Aに線を結ぶ。次いで、線分ABを半径とする円弧上に平面図の各点の実長をプロットし、円錐の展開図を描く。次に正面図の各線分と切断線GMとの各交点を線分AB上に水平に移動した後、AB線上の各点の長さを展開図上の対応する線分上に転記する。最後に転記した各点を滑らかに結ぶことにより、円錐台の展開図形を得るものである。
この手法を、船体の部分に直接に適用することは、あまり見受けられないが、例えば、ステムやファッション・プレート等に、一部円錐台を使うようなことも近似解としては可能である。
図1.40
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